介護業界は常に人手不足に陥っています。人手不足に陥る原因には、まず仕事内容のハードさが挙げられます。
介護の仕事では、様々な場面で細かい配慮が必要です。力仕事も多いため、体力的にも精神的にも消耗しやすくなります。実際に、腰痛や膝の故障などの身体的な問題、うつ病やパニック障害などの精神的な問題で退職する人も少なくありません。
退職者が増えれば残った介護士が1人で抱える仕事が必然的に増えて、負担がかかります。そうなると残った介護士まで退職に追い込まれやすくなるため、人手不足が加速するのです。
人手不足の原因は、採用する際に最低限の資質が必要なことも挙げられます。
介護業界では資格がなくてもできる仕事があるため、人手を増やすために未経験や無資格でも求人を募集している介護施設が少なくありません。教育体制が整っており、未経験や無資格からでもキャリアアップしていける介護施設もあります。
資格がなくても挑戦しやすい業界といえるのです。詳細は下記の参考情報(※)を御覧ください。
しかし戦力にならないと判断した場合は、人手が足りない場合でも不採用にすることがあります。採用の基準で最低限必要なのは、体力の有無や強い精神力、思いやりです。これらが欠けていると採用には至りません。
(※参考情報:求ム、KAIGO人。)
さらに、人手不足に陥る原因には給与の低さも関係しています。介護の需要が高まるほど改善されてはいますが、他の職種と比べると水準は低くなっています。ただでさえハードな職種であるため、割に合わないと感じる人が多いのです。
このように、介護業界の求人事情は厳しい状況が続いています。少子高齢化によってますます介護の需要が高まっているため、求人はさらに増えていきます。改善するためには、業界全体で見直していくことが大切です。